ホエールウォッチング 北海道 知床・羅臼観光船「はまなす」ブログ

クルージング - 2009年6月の記事
2009年 6月 27日 (土)

シャチ現る

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
笹森です。

今回、最後の報告です。

さて、今日も羅臼は上天気。
午前の便では、外国からの小さなお客さんも一緒に
イシイルカやミンククジラを眺めて
楽しい時間を過ごさせていただきました。

そして、午後は取材のために再び沖へ。

イシイルカや知床連山を撮影しながらどんどん進むと・・・
いました。お久しぶりのシャチたちです。

薄もやのかかる知床半島や国後島を背景に、
15頭前後の群れをじっくり観察しましたよ。
何度みても、飽きることがありません。


























photo Kotoe Sasamori

心残りは、午前のお客様たちと一緒に見られなかったこと。
せめてこのブログで雰囲気を味わってもらえるとよいのですが。
どうぞ、また来て下さいね。

明日の午前も出航し、いったん帰宅します。

この続きはまた、羅臼へやってきたときに。



笹森琴絵

***
はまなすのHPで使用している写真は私のものを含め、すべてコピー、転
載など禁止です。 ご注意下さい。





















photo Kotoe Sasamori



2009年 6月 25日 (木)

ウオッチングびより

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
笹森です。

さて、昨日に引き続き、今日はベタ凪で暖かい
ウオッチング日和。

はまなすも朝と午後の2便、出航しました。

今日みたのは、イシイルカと、ミンククジラとマッコウクジラ。
そして、なぞのクジラ。

5〜6頭ほどが並んで泳いでいる姿を発見しましたが、
かなり離れた距離で近づけないままに潜水されてしまったので
正体は定かでありません。
が、でこっぱちでくちばしが長かったようにみえ、
アカボウ科の仲間と思われます。
体長は、5m前後くらいでしょうか。

またあえるのが楽しみです。

さて、いよいよ季節も本番かと思われるマッコウクジラ。
今日は、午前に3頭ほど、午後に2頭を観察しましたよ。

























でも、船を近づけるとすぐに深海へと潜っていった彼らを、
あきらめきれず、姿はみえなくてもせめて声くらいと思い
ホエールフォンを沈めてみました。

すると・・・
カチン、カチンと、メトロノームか古い時計のような音が。
マッコウクジラのクリックスです。

周囲に様子を探ったり、餌を探しているときに出す音です。

音は、ゆっくりしたリズムだったり、まるでマシンガンを
撃つようにタタタタタと早くなったりと、変化します。

船上の全員がそれぞれに、マッコウクジラの様子を
思い描きながら、音に耳を澄ませて
時間を忘れて過ごしました。

本日、ご乗船いただいて、
臨場感あふれるマッコウレクチャーをご披露してくださった
天野博士。本当にありがとうございました。

*笹森は、現在、環境教育とデータ収集を目的に、
 東京海洋大学の加藤秀弘博士より音響システムを
 ご提供いただいています。





2009年 6月 14日 (日)

今日もジリ

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
ささもりです。

今日も羅臼は朝からジリ。
体がしけっぽくなって気持ちがよくありませんが
それでもお客さんは楽しみに来てくれます。

今日の朝の便には、元気な二人の男の子と、
彼らのおじいちゃんとおばあちゃん。

海上は霧がかかったり、波があったりと、かなり
ハードコースなのですが、それでも男の子たちは
やるき満々。

さて、今朝であった動物は、
イシイルカにミズナギドリ、フルマカモメでした。

根室海峡は、イシイルカがたくさんみられます。
鯨を探すには条件が悪いときの、心強い味方。
今日も助けられました。

さて、今日の収穫は、乗船してくれた男の子たち
の笑顔です。とはいえ、キャプテン帽をかぶって
席についた彼らは、緊張気味のまじめくさった顔。

キャプテン帽子をかぶって写真をとってみたい方
はいつでもはまなすへどうぞ。


text by Kotoe



2009年 6月 13日 (土)

本日の収穫

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
ささもりです。

今朝の羅臼もまたまた、朝からジリ。
早く青空が見たいもんだよと思いながら、本日も沖へ。

まずは、昨日マッコウクジラが出没したポイントへ。
途中、羅臼沖にやってくるイルカ・クジラの話はもとより、
ミズナギドリやフルマカモメなど、海鳥の紹介もしながら
船を進ませました。

行けども行けどもミルク色の世界で、どうなることやらと
思いましたが、目的の中間ライン付近は、意外と視界
が広かった。
そこでしばらく待機してみました。

でも、今日はどうやらマッコウは羅臼近海にはいなかった
ようで。
帰りの航路でもマッコウにもイシイルカにも、あうことが
できませんでした。
羅臼にしては珍しいことです。

それでも笑顔で「またきます〜」と言って下さった皆さん、
また来て下さい。まってます。

取材で羅臼にいるTVディレクターのN氏が、乗船のたび
にブログ用の写真をとってくれていますが。
が、今日は、海洋生物ではなく、キワモノで。

海に出ると、色んなものが見れますよ。という写真。


text by Kotoe

















































こちら、はまなすの船長・浜松さん。はまなすと、はままつでは紛らわしいのでどちらかに統一してよといっているのですが。おっとりのんびりで女性には特に優しい船長です。 photo by S.Nishizawa

























こちら、今日はまだ写真がとれてないけどどうしようというので登場していただいたボンデンです。網などが入っているという目印ですが、どんな海況でも変わらずそこにいてくれる、旅のお供です。カラフルです。 photo by S.Nishizawa



2009年 6月 12日 (金)

イシイルカに、もてあそばれる

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
ささもりです。

今日の羅臼はジリ(霧雨というか、濃霧をこう呼びます)。
港を離れるや、一面のジリ世界へ突入です。
後にしてきたはずの知床半島も、前にあるはずの国後島も
ミルク色の霧に包まれて、視界から消えてしまいました。

しばらくすると、一緒に出航したエバーグリンから、
「ぅお〜い、マッコいるど〜」(注:日本語)とお誘いが。
でも、今日のような日は、マッコウの噴気もなかなか捕ら
えきれず、私たちは結局、見ることができませんでした。

「どうしたもんか」と思いつつ、水深1000mラインを
港へむけてのろのろ走っていると、突然、水しぶきが。

半分寝ていたお客さんをマイクで「イシイルカですよ〜」
と起こし、観察しました。

イシイルカたちは最初、(腹部の白斑が喉元までのびる)
リクゼンイルカ型だけでしたが、反対方向から(背ビレの
あたりで白斑が切れる)イシイルカ型が参戦して、そのう
ち、船の周りはイシイルカ型のみに。

残った3頭のイシイルカたちは、船の周りをグルグルまわっ
ては突然浮上するという遊び?を繰り返します。

そのうち時間も過ぎて、船が港にむけて走り出しても彼ら
は去らず、しばらく一緒に泳いでいました。

舳先や舷側を並んで泳ぐ彼らの体が暗い海にぽわんと浮か
んだように見えて、ジリの中、外で頑張っていたお客さん
たちも「きれいですね〜。丸々としてかわいい」などと、
みとれていました。

どんな動物であっても、力強く奔放に自然の中で生きてい
る様子をみると様々な意味で感動させられます。

イシイルカをたっぷり観察したお客さんたちは楽しそうに
船を下りていきました。
寒い中、長い間お疲れ様でした。

みなさんも、北の海の暴走するイシイルカに逢いに来て下
さいね。

そうそう。
東京 丸の内の「さえずり館」での展示も好調のようです。
そちらでも暴走するイシイルカの姿をみられるよう、写真
や映像を提供しています
羅臼までは無理という方は、どうぞそちらへ足を運んで下
さいね。

text by Kotoe





2009年 6月 10日 (水)

マッコウの季節到来

by Hamanasu

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大きな噴気孔を広げて呼吸するマッコウ。キタオットセイには負けません。 by K.Sasamori
みなさん、こんにちは。

昨日に引き続き、笹森です。

さて、今日はあいにくのくもり空。
朝の霧が晴れてきたと思ったら、風が・・・・
そんな条件でも、やはり沖へといってきました。

裾野に深い霧がたまる知床連山を後ろに、国後を目指して
走り続けると、前方に白いわたあめのような白い煙が。
「マッコウクジラがいましたよ」とマイクで放送すると、
お客さんたちも待っていましたとばかりにアッパーへあがって
きました。

いたのは、まだ若そうな雰囲気のマッコウクジラ。
のんきに呼吸を繰り返しています。

大きくてごつごつした背中に、お客さんたちもカメラを
むけていました

しばらくぷかぷかしていたマッコウは、突然、潜行しました。
その大きなイチョウの葉のような尾びれにまたため息。
とてもきれいでした。

今日はそのあと、少なくとも4頭のマッコウと、餌を求めて
水中に飛び込むミズナギドリの巨大な群れをみましたよ。

国後と知床半島の間で夏をすごしマッコウクジラたちの
グループも、本格的にやってきたようです。

明日は雨の予報。

text by Kotoe


2009年 6月 8日 (月)

ガイドは笹森です

by Hamanasu

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オットセイもこうしてみると
かわいい顔でしょう? 鼻の穴、でかっ by K.Sasamori
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イシイルカを撮影しようと奮闘するささもりとお客さん by S.Nishizawa
みなさん こんにちは。

先週から戻ってきた笹森です。
今日も、お客さんといっしょに沖へいってきました。

朝から根室海峡を包み込んでいた濃霧を気にしながら
船は半島岬方面へ。

出航後30分過ぎた頃から空が明るくなってきたなあと
思っていたら、突然霧の世界から抜け出ました。

もやにかすむ知床半島と国後島はまた格別の美しさ。
潮の流れが幾筋も交差する薄い青色の海面では、何万
羽というミズナギドリの群れが休んでいました。

ほんとにキレイ。

穏やかな海をざわめかせるミズナギドリと大群と、
透き通ったしぶきをあげて走るイシイルカ。
おどけた様子のキタオットセイ、ゆったり浮き沈みす
るミンククジラとあえました。

そうそう。
ほかにツチクジラやマッコウクジラらしき姿も確認
できましたが、かれらは中間ラインの向こう側。
こっちに来て〜と切ない思いを抱きつつ、双眼鏡を
握りしめたのでした。

明日は何とあえるかな。

text by Kotoe


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