ホエールウォッチング 北海道 知床・羅臼観光船「はまなす」ブログ

クルージング - 2010年6月の記事
2010年 6月 7日 (月)

晴れてもザトウ

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。

年中、国内外をうろついているけど今は@羅臼の、ささもりです。

昨日は、午後からスカッと晴れた羅臼。
ニヒル浜松船長と、飛び入りで乗ってくださったお客さんたちと、TVディレクターと5人で、のんびり仲良く沖へいってきました。

まだいましたよ、ザトウクジラ。背ビレに三角の白が入った、個性的な子です。

落ち着きなく、潜ったり浮上したりを繰り返していたのは、餌でも
探していたのでしょうか?
























白い小さな雲のような息を吐く。後ろは国後島。
photo : Kotoe Sasamori

そばにはミンククジラやミズナギドリもいました。



昨夜、電話で話した南のザトウのプロたちは、「ぼくらがみているザトウと、
そっちのでは全然違う行動をしているんだろうね。おもしろいなあ」と興味深深。

同じザトウでも、時期や海域が変われば、行動に色んな違いがでるのでしょうね。

確かに、私も長年見てきたザトウたちとは全く違う姿に、びっくりでした。
とりわけ、まさか、餌をとってるの!?と思ったときには。
繁殖行動のパタンの一つに、パクっと口をあける、というのがあるそうですが
(まこっちゃん、ありがとう!)どうやらそれとは、全然違う動き方。

驚きと興奮の連続で、楽しかったです。羅臼ザトウ観察。

「急に近づかないでゆるゆる動いてね、近づきすぎないでね、驚かさないでね」
などなど、うるさく注文する私に気長につきあってくれた船長さん、ありがとう。
いつも感謝しています。

さて、いったい彼らはいつまで居座っているのか。
羅臼沖が夏の回遊域になったら、すっげ〜・・・なんて、想像はふくらみます。

いつ、どんなことがおこるかわからない、海の魅力は底知れないですね。

さて、昨日のハイライトは、これ。

黒々とした山肌に、雪渓が白々と冴える知床連山。
それを背景に尾びれを高々と掲げる、ザトウクジラ。
国内では絶対に見れないと思っていた光景に、息を呑みました。

みなさんも、いつかぜひ、自分の目で見てください。 必見!
その時は、一緒にみられたらいいですね、はまなすで。
























黒々とした山、雪渓、銀色の海、そしてザトウ。
photo : Kotoe Sasamori


今日の午前も出航しましたが、残念ながら、ザトウはみられず。
おっとりとしたミンククジラと、せかせかしたイシイルカを見て帰ってきました。























船の前をゆっくりと泳いでいった、ミンククジラ
photo : Kotoe Sasamori


観光船はまなすは、年中、いつでもやってます。
ぜひ、のんびりゆったり、おっとりのはまなすをご愛顧くださいね。
これからは、マッコウクジラがわんさかやってきて、またまた
にぎやかな羅臼の海になりますよ。

さて、私のはまなす同行は、いったん、今日で終わります。
しばらくは南の海をうろついて、次に羅臼へ戻ってこられるのは7月かな?
そのときには、ぜひ、ご一緒に不思議でいっぱいの羅臼の海を、旅しましょう。


海洋生物調査員で時々はまなすスタッフ。
笹森琴絵
*このHP内の全ての写真は、禁・コピーおよび転載です。
 ご注意下さい。



2010年 6月 5日 (土)

これがザトウの大口

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
時々はまなすスタッフの、海洋生物調査員・ささもりです。

今日のはまなすは、あいにくとお客様がいなくて待機中。
クジラもスタッフも、海の状況もばっちりなのに。
残念です。

さて、せっかくなので、ザトウクジラがえさを食べているらしき姿を
ご披露しましょう。

こんな感じ。
























大きく口を開けて浮上した2頭。左はうねまでみえますね。
*禁コピーおよび転載*
photo : Kotoe Sasamori

右のザトウは、あちら側をむいて口をあけているのでわかりにくいですが、
左の子をみてください。
開いた口の端から水がど〜っとあふれていますね。
下唇から続くうねの中に、水と一緒に餌をとじこめて、ばくり。
その後は、海水をじゅ〜〜〜〜〜〜っと出して、残った餌を飲み下します。

魚群探知機では、水深30mほどに盛んに反応があったそうです。
何を食べていたのか、とっても気になります。



さて、陸からザトウが見えないかと、ロードセンサスしてみました。

残念ながらクジラの影はみえませんでしたが、クマがいましたよ。

今年3歳くらい? まだあどけない感じのヒグマでした。

シロツメクサを食べようと、短い足を思い切り広げて崖にへばりつく
様子に、思わず、ぷぷぷ。


草をかきわけてずんずん歩く姿は、さすが、森の王者の風格でした。
























photo : Kotoe Sasamori

海でも陸でも、大物に出会える。
すごいフィールドです、知床。

おまけは、エゾシカ。
彼らにまつわる問題は多々ありますが、であったときにはやはり感激します。

白くてふわふわなお尻は、私のお気に入り。
ラブリ〜。
























羅臼の海を背景に、草をたべるエゾシカ
photo : Kotoe Sasamori

ささもりことえ

*このHP内の全ての写真は、禁・コピーおよび転載です。
 ご注意下さい。



2010年 6月 4日 (金)

またまたザトウだあああ

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
海洋生物調査員の笹森です。

今日も朝と、午後に、海へいってきました。

港を出て、10分ほどたつと、ず〜っと沖で、すごいブローが。
「ザトウいた〜。しかも3本もブローが見える」と、驚かさないように
ゆっくり近づいてみました。

























仲良く並ぶ2頭
photo : Kotoe Sasamori


親子のようなぺアが2組。
プラス、片方のグループにべったりくっついて、時間差で浮上する1頭。

























きれいな尾びれをかかげる
photo : Kotoe Sasamori


小笠原か座間味で見た覚えのあるような模様のテールを3つ、撮影しました。


























ザトウを見たあとで、にっこり。
こちらも仲良しの S様ご夫婦と、はまなすのスタッフ浅尾さん。
photo : Kotoe Sasamori


のりのりのお客様たちのおかげで、私たちも、とっても楽しかったです。
「すごいですね〜!こんなに見れると思ってませんでした」とのお言葉。
ぜひ、また来て下さいね!



さて、午後は 、さかまた組の調査・取材で再び海へ。
さかまた組は、私が2007年に海洋調査と環境教育のために、専門家らで
作ったチームです。

目的はもちろんザトウ。
午前と同じポイントに、5頭ほどのザトウがたむろしていました。

どうも落ち着きなく動いているので、つかず離れずで観察していると、2頭
がクロスするように潜水。
すぐに浮上してきたときには、大きく口をあけて、うねをいっぱいに拡げていました。
フィーディングです!!

立て続けに2回、1頭が一度だけハーフブリーチングして、また2頭で口を開いて
1回。 本当に、日本とは信じられない光景。
さすがは世界遺産の海。
クジラたちの行動も、世界級です。

次に気になるのは、小笠原や座間味の個体がこちらへやってきていないか。
結果が楽しみです。

























はまなすの後ろで軽くブリーチング。
photo : Kotoe Sasamori

明日も、はまなす やってます。
船長のつぶやきコーナーもよろしく。

海洋生物調査員・自然写真家
Orca.org さかまた組
笹森琴絵
*このHP内の全てのテキストおよび写真は、
 禁・コピーおよび転載です。ご注意下さい。



2010年 6月 3日 (木)

船長のつぶやき 始めました

by Hamanasu

みなさん、こんばんは。

今日2度目のささもりです。
とつぜんですが、はまなす船長がつぶやきをはじめましたのでお知らせします。

つぶやきとは、あの元総理で有名になった、Twitterです。

羅臼観光船業界初(たぶん)の、こころみ!?つぶやき男の誕生です。

海上からクジラとの出会いを伝える暑いつぶやきを、フォローしてやって下さい。

読みたい人も、そうでない人も、まずはこちらへ
     ↓
  http://twitter.com/rausuhamanasu


明日もはまなす、やってます。

ささもり

今日もいたかな? ザトウクジラたち

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
笹森です。

今日の羅臼は、暑くもなく、寒くもなく、過ごしやすいです。
ただ、海上は、濃い霧が出て、鳥もクジラも隠されいます。
国後島も、今日もベールの向こう側。

これから夏にかけて、羅臼は濃霧に包まれる日が多くなります。

さて、今日ははまなすは休業日。
私ものんびりと、エッセイの原稿など書いています。
昨日のザトウを思い出しながら。






































ザトウクジラのふんわりブロー。
photo : Kotoe Sasamori


明日は出航。
どんな光景と出会えるか、今からワクワクしています。

*このHP内の全てのテキストおよび写真は、
 禁・コピーおよび転載です。ご注意下さい。

時々はまなすに乗っている、海洋生物調査員の
ささもりことえ
(Orca,org さかまた組 http://homepage3.nifty.com/sakamata/ )



2010年 6月 2日 (水)

ザトウみつけた

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
海洋生物調査員の笹森です。

一ヶ月ぶりに羅臼にやってきました。
ここ数日、携帯に入ってくる浜松船長の「今日のザトウいるぞ〜」に
ウズウズしていたのですがようやく、昨夜、羅臼入り。

で、今朝、けっさくあってきましたよ、ザトウクジラたち。
























尾びれをあげる、小さいほうのザトウクジラ。
photo : Kotoe Sasamori


濃い霧の中、きょろきょろしながら進んでいくと、小笠原や座間味の海で
見慣れたブローが。

釧路沖では、調査中に親子にであったことがあるのですが、北日本ではこれ
が2度目。 これがうわさの羅臼ザトウか、と感動しました。

船長によると、彼らは、何度も口を広げながら浮上、うねをひろげて餌とり
のような行動を見せたり、なんとブリーチング(ジャンプ)したりしていた
そうです。

日本沿岸に滞在中は、餌をほとんど食べていないはずなので、こんな光景を
見られるなんて、びっくりです。























こちらにむかってくる、ザトウクジラ。
photo : Kotoe Sasamori

残念ながら、今日はそのような行動はみられませんでしたが、
大きいクジラと小さいクジラが、活発にもぐったり泳いだりする
光景をゆっくり見ることができました。

体格差や行動などから、2頭は母子にみえましたが。
さて、この子は誰?ということで、小さい子供の尾びれの裏側の
写真は、座間味と小笠原に送る予定です。

つぼくん、よろしく〜。

今日は、帰り際に、珍しくのんびりぷかぷかしているイシイルカ
にもあいました。























ぷかぷかしながらこちらを見ていたイシイルカ
photo : Kotoe Sasamori


今週は、天気もよくて、ザトウびよりです。
次はいつ見られるかわからない、羅臼ザトウ。
ぜひ一緒に見に行きませんか?

ささもりことえ
* このHP内の全てのテキストおよび写真は、
  禁・コピーおよび転載です。ご注意下さい。



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