ホエールウォッチング 北海道 知床・羅臼観光船「はまなす」ブログ

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2009年 6月 12日 (金)

イシイルカに、もてあそばれる

by Hamanasu

みなさん、こんにちは。
ささもりです。

今日の羅臼はジリ(霧雨というか、濃霧をこう呼びます)。
港を離れるや、一面のジリ世界へ突入です。
後にしてきたはずの知床半島も、前にあるはずの国後島も
ミルク色の霧に包まれて、視界から消えてしまいました。

しばらくすると、一緒に出航したエバーグリンから、
「ぅお~い、マッコいるど~」(注:日本語)とお誘いが。
でも、今日のような日は、マッコウの噴気もなかなか捕ら
えきれず、私たちは結局、見ることができませんでした。

「どうしたもんか」と思いつつ、水深1000mラインを
港へむけてのろのろ走っていると、突然、水しぶきが。

半分寝ていたお客さんをマイクで「イシイルカですよ~」
と起こし、観察しました。

イシイルカたちは最初、(腹部の白斑が喉元までのびる)
リクゼンイルカ型だけでしたが、反対方向から(背ビレの
あたりで白斑が切れる)イシイルカ型が参戦して、そのう
ち、船の周りはイシイルカ型のみに。

残った3頭のイシイルカたちは、船の周りをグルグルまわっ
ては突然浮上するという遊び?を繰り返します。

そのうち時間も過ぎて、船が港にむけて走り出しても彼ら
は去らず、しばらく一緒に泳いでいました。

舳先や舷側を並んで泳ぐ彼らの体が暗い海にぽわんと浮か
んだように見えて、ジリの中、外で頑張っていたお客さん
たちも「きれいですね~。丸々としてかわいい」などと、
みとれていました。

どんな動物であっても、力強く奔放に自然の中で生きてい
る様子をみると様々な意味で感動させられます。

イシイルカをたっぷり観察したお客さんたちは楽しそうに
船を下りていきました。
寒い中、長い間お疲れ様でした。

みなさんも、北の海の暴走するイシイルカに逢いに来て下
さいね。

そうそう。
東京 丸の内の「さえずり館」での展示も好調のようです。
そちらでも暴走するイシイルカの姿をみられるよう、写真
や映像を提供しています
羅臼までは無理という方は、どうぞそちらへ足を運んで下
さいね。

text by Kotoe





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